生後6か月の「衣食住」事情

塚ちゃん、ママになる。

立春を過ぎても…というより、今年はむしろ立春を過ぎてから寒さが厳しくなりましたね。

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

私は手足の冷え性が悪化して電気毛布の手放せない日々をおくっているんですが、最近スーパーで瀬戸内海産の生ワカメを見つけました。

これ、大好物なんです。

サッと湯がいてポン酢をつけて食べると、ふわっと磯の香り。

シャキシャキとした食感を楽しみながら、少しだけ春の足音を感じることができました。

そして、近くで寝ている娘ですが、早いもので現在生後6か月。

間もなく生後7か月となります。

感情表現が以前よりもかなり豊かになってきて、朝起きて私を見つけたときの「嬉しい」笑顔や、ボールを転がして“きゃーい!”とはしゃぐ「楽しい」笑い声に、“なんでもっと早くミルクをくれないんだ”という「怒り」の叫び&唸り声。

全ての感情を全力でぶつけてくれます。

中でも最近加速しているなと感じるのが「寂しい」からくる「甘えたい」気持ちです。

まだ毎回というわけではないのですが、少し私の姿が見えなくなると「うわぁー!」と泣き出すようになりました。

他にも、よじよじとしがみついてきたり、寂しそうな声を出しながら両手を広げて抱っこを求めたりすることもあります。

大泣きしている時に抱き上げると、私の顔を見てほっとした表情で泣き止んでくれることも増えたので、成長とともに「いつも近くにいて守ってくれる人」や「安心できる人」として認識してもらえるようになったのかなと嬉しく感じています。

生後4か月の頃までは、「なんで私の抱っこだと泣き止んでくれないんだろう」なんて途方に暮れることも度々あったので、なんだか感慨深いですね。

タイムマシンがあったら、当時の私に「今だけじゃけぇ心配しんさんな!」と言ってあげたいです。笑

そんな娘ですが、先日、初めての節分を迎えました。

そう、生まれて初めての鬼とのご対面です。

近所では鬼のお面付きの豆が売り切れていたこともあり、張り切って自作してみました。

元々絵にはあまり自信がないのですが、インターネットで検索したイラストを参考に、一生懸命描いた赤鬼。

早速、夫が顔に貼り付け、そのまま娘に近づいてみると…

「うぇえぇえ~!」

見事、泣き出しました。

そして案の定、全力で私にしがみつき、助けを求めます。

鬼といってもまぁまぁ可愛いテイストの鬼なのに、それに鬼という概念もまだないはずなのに、それでも怖い感じが伝わるんだなぁ…

なんてしみじみと思いつつ、娘のため、豆でしっかりと退治しました。(退治されてくれました)

さて、今回はそんな生後6か月の娘の「衣食住」について、一つずつ書いていきたいと思います。

“衣”

一口に「衣」といっても、生まれたばかりの段階から、着る物の種類にはいろいろありました。

肌着一つをとっても、短肌着にコンビ肌着。

その上に着るものも、カバーオールや2wayオールなどいくつかのタイプがあり、必要に応じてベストやカーディガン、レッグウォーマーなどを合わせていきます。

何を着せるかは、もちろん季節や室温によって変わるのですが、きっと赤ちゃんによっても違ってくるのだと思います。

まだまだ厳しい残暑が続いていた去年9月のこと。

この頃、生後2か月の娘の「汗疹(あせも)」に悩まされていました。

処方してもらった塗り薬で治っても、またすぐできての繰り返し。

育児本にある通り、朝晩2回着替えさせて保湿ケアをしても、改善しませんでした。

そんな折、市の育児支援事業で助産師の方が家に来てくださり、お悩み相談をさせてもらえる機会がありました。

早速、汗疹について尋ねてみると…

「うーん……肌着、1枚でもいいかもしれませんね」

この時、短肌着+コンビ肌着の2枚を娘に着せていました。

例によって育児本で読んだ通りの組み合わせです。

本当に減らしても大丈夫かな、冷えないかな、と半信半疑で1枚にしてみると…

なんとびっくり。

数日後にはすっかり汗疹が引いて、その後もできにくくなりました。

さすがはプロの方…!

部屋で一人、スタンディングオベーションしました。

とは言え、衣服の悩みはまだまだ尽きず…

いつまでも肌着1枚でいるわけにはいきません。

季節はどんどん進んでいくので、それに対応していく必要があります。

一般的に言われているのは、

新生児の頃…………大人の枚数+1枚
生後1か月以降……大人と同じ枚数
生後4か月以降……大人と同じor1枚少なく

新生児の頃はまだ体温調節が上手にできないものの、その後は赤ちゃんは基本暑がりと考えていいようです。

私は、気温と服装の目安についてはよく知っているつもりでいました。

25℃以上…半袖シャツ
20℃以上…長袖シャツ
20℃未満…カーディガン
16℃未満…セーター

テレビ派の気象コーナーでもよく紹介していたので、対応表はそらで言えるくらい覚えています。

でも、赤ちゃんの服装については、また少し違う世界があったんですね。

娘のおかげで学ぶことができました。

ところが、実際に着せてみるとなると、どんな風にマイナス1枚すれば良いのか、また迷ってしまいました。

「私のセーター1枚は、赤ちゃんのロンパース1枚と一緒で考えていいの?厚みが全然違うけど…」

「外に出るからもう1枚着せたいけど、抱っこ紐の中だとむしろ暑いかな?」

赤ちゃんが暑い・寒いを教えてくれる何らかの手段があれば良いのですが、そうもいきませんもんね。

昨日までの経験値と、その時の感覚の頼りに、なんとか日々の服を選んでいます。

そんな中、正念場とも言える時がやってきました。

冒頭にも書いた、先週の、今季一番の寒波です。

最低気温は、県内全ての地点で氷点下。

外の空気はキンキンに冷えていて、まるで冷凍庫の中にいるみたいでしたね。

暖房をつけても部屋は普段より少し暖まりにくく、さて今夜の冷え込みはどんな装いで乗り切ろうかと考えました。

思いついたのは「スリーパーの2枚重ね」です。

スリーパーはいわゆる「着る布団」のようなもので、ベストに似た形をした寝具です。

掛布団では赤ちゃんの鼻や口が塞がれて窒息するリスクがある(※こども家庭庁HP参照)ということで、赤ちゃんが眠るときはこの「スリーパー」の着用が推奨されています。

家には何種類かのスリーパーがありますが、最近よく着せている厚手のスリーパーの下に、秋に着せていた薄手のスリーパーを重ねてみてはどうかと考えついたのです。

娘に着せて様子を見ましたが、たぶん嫌そうではない様子。

そのまま寝かせて、朝を迎えると……

ご機嫌に目を覚まし「うー!」と元気に身体を動かす娘の姿がありました。

ああよかったー!

風邪を引いてはいなさそうな様子にほっとしつつ、朝のお着替えに取り掛かりました。

そしてそこで気付きました。

……肌着が汗でぺっしょり。

ああ、やってしまったぁぁー!

どうやら暑すぎたようです。

身体が冷えてしまうのはもちろんだめですが、温めすぎもやっぱりよくない。

最高気温、最低気温だけでは測れない“赤ちゃんの体感”に合わせた服装選びは、なかなか奥が深いようです。

とりあえず、今日を元気に過ごせたらそれでよし!

という気持ちで、この先の三寒四温や春の気温上昇にも、試行錯誤しながら対応していこうと思います。

“食”

続いて“食”です。

いよいよ離乳食が始まりました。

去年12月に生後5か月を迎えた頃から、私が食べる姿をじっと見ながら口をパクパクさせたり、よだれをたくさん垂らしたりするようになった娘。

食べ物にはアレルギー等のリスクもあるため、病院が閉まる年末年始を避け、1月半ばからスタートしました。

最初の頃は、口に入れたものがほとんどダーッと出てきたり、ベーっと出したり…

「今日の食べる量の目安は“小さじ1程度”らしいけど、口に入れた分と出てきた分、プラスマイナスして今どれくらい食べた!?」となるのが日常でした。

その頃に比べると、今はずいぶん上手にもぐもぐできるようになってきたと思います。

それでももちろん、食べ終わる頃には、口の周りは食べ物まみれなんですけどね。笑

さて、ここまでは週に3品程度のペースで、新しい食材に挑戦してきました。

娘がここまでで食べられるようになったのは、お米・小松菜・にんじん・かぼちゃ・しらす・白身魚・パン・かぶ・パプリカ・ブロッコリー・トマト・豆腐・昆布だしの13品目です。

この離乳食作りですが、うわさには聞いていたものの、少し手の込んだ調理工程が必要になる時もありました。

パプリカの皮を剥いたり、茹でた小松菜を裏ごししたり…

これで合ってるかな、合ってるかな?と思いながら本の通りに進めていき、なんとか完成形が見えたときには安堵感と達成感があります。

しかし中には、完成形を見たときに、えっ…!?と目が点になってしまったものも。

それは、トマトです。

工程はこんな感じでした。

①皮を剥く

➡なるほど!のどに張り付くと危ないのね。

 湯剥きなんて初めてやるなぁ…

 まず十字の切り込みを入れる。

 沸騰したお湯にくぐらせた後、冷水にどぼん!

 あ、思ったより簡単に剥けたわ。

 これちょっと楽しい。

②種を取り除く

➡そっか、種も詰まらせちゃうのか。

 切ってスプーンでかき出して…ん?

 見えづらい所に意外と種が残ってるなぁ。

 もう少し刻んで取り残しがないかチェックしよう。

③ゆでて酸味をとばす

➡なるほど、酸味がない方が食べやすいのか。

 それに赤ちゃんはまだ生野菜はだめらしいもんね。

 しっかり加熱しよう。

④果肉を裏ごししてペーストにする

➡出ました、離乳食初期のお約束、最後の裏ごし!

 もう他の食材で何度かやったもんね~♪

 よーしあと少し!

と、こうしてできた完成形を見てみると……

あら不思議。

大玉トマト2個を使って、できたのは一口で飲み干せるほどのトマトジュース……!!!!

えっ、なんで?

たったこれだけ?

工程③のゆでる所までは、確かにまだちゃんとした量があったんです。

裏ごししている時に、トマトって意外と繊維が多いんだなぁ…とは思いましたが、その繊維が取り除かれるだけでまさかこんな感じになってしまうなんて。

思わず「トマトイリュージョン…」とつぶやいていました。

でもどうやらこれは、“離乳食あるある”らしいです。

先輩ママたちにこの話をすると、「そうなんよー!だから市販のトマトペースト使うといいよ!」と教えてくれました。

本当に有難い情報です。

早速使ってみようと思います。

それにしてもトマトに限らずですが、今は市販の離乳食もすごく充実しているなと感じています。

ペーストになった状態で大さじ1ずつ小分けになった冷凍かぼちゃや、小骨を取り除いた上で細かくほぐされた冷凍白身魚など、私も既にいくつか使っていますが、大変助かっています。

これからも便利なものを適度に頼りつつ、地道な離乳食作りにもコツコツ取り組んでいけたらと思っています。

というのも、丁寧に調理した先ほどのトマトジュースは、トマトの出汁がよく出ていてとても美味しかったんです。

特に白身魚と混ぜると娘は気に入ったのか、パクパクとたくさん食べてくれました。

まだ特に味付けしていない離乳食ですが、作ったものを食べてもらえる瞬間は、やっぱり嬉しいですね。

ひとつの食材に対してここまで向き合う経験も、きっとこれまでなかったんじゃないかと思います。

“住”

最後は“住”についてです。

娘が生まれてからというもの、その成長に合わせて、夫がたびたびリビングをカスタマイズしてくれました。

今はずり這い(お腹が床についた状態でのハイハイ)ができるため、安全に動き回れるよう床に大きめのマットレスを敷いています。

最近ではお座り体勢からバランスを崩すことも増えたので、頭ゴツン!となるのを何度も防いでくれている優れものです。

さらに、コンセントにはカバーをつけ、尖った所にはクッション素材のシート。

たくさんあった観葉植物は別の部屋へ。

育児本のアドバイスを参考にしながら、周囲にある危険をひとつひとつ潰していきます。

その甲斐あってか(?)、娘は毎日元気に伸び伸びと動き回ってくれているように見えます。

最近では、追いかけっこ遊びもできるようになりました。

私や夫が姿勢を低くして、ずいっ、ずいっと近づくと、娘はニヤッとしたのち、「きゃーー!」と笑いながらピョンコピョンコと逃げていくのです。

そして「つかまえた!」と言いながら掴むと、「うぎゃーーー!!」と大笑い。

もうこんなことができるようになったのね……と、仰向けで手足をパタパタさせるだけだった頃のことを思い出しながら、じーんとしてしまいます。

ただ、多くの安全対策をしていても、私自身の不注意で危険を招いてしまうこともあります。

台所で作業をしていたときのこと。

マットレスの上で遊んでいた娘が、いつの間にかずり這いですぐ近くまで来ていました。

私はその時、シンクの縁の所に炊飯器の内釜を置いていたんです。

もし不意に手が当たって落ちたら危ない!と、慌てて台の内側に寄せました。

他にも、これは書こうか迷ったのですが……自戒を込めて。

スマートフォンを充電したあとケーブルをそのままにしていたところ、ずり這いをしていた娘が見つけて掴み、ブンブン振り回したんです。

「これはだめだよー」と手を離させたのですが、事の重大さに気付いていませんでした。

はっとしたのは夫の指摘を受けてからです。

“電源プラグがコンセントに刺さったままだったので、もしそのまま接続口を舐めていたら危険だった”のです。

調べてみると、スマホの電流は微弱なのでやけどの可能性は低い(※たまひよONLINE参照)とのことですが、危険なことに変わりはありません。

電化製品は私たちの生活になくてはならない分、それにまつわる乳幼児の事故も多いようです。

使ったら「すぐに片付ける」のはもちろん、これに限らずいろんな場面での想像力がもっと必要だなと反省しました。

こうして書いてみると

あぁ~まだまだだなぁ~なんて思ってしまいますね。笑

自分のこととなるとどうしても卑下してしまいがちになるので、ここからは、もし誰かが同じような状況で「あぁ~まだまだだなぁ~」と言っていたらどんな言葉をかけたいか、で書いていきますね。

そんなに自分を卑下しないでいいよ。

ママになるのは初めて。子育ては初めて。

元々器用で完璧にできるタイプならいいけど、実際にはそんな人あんまりいないと思うし。

赤ちゃんを大事に思っているなら、ひとまずOK。

今日も赤ちゃんが嬉しそうに笑いかけてくれたなら、とりあえず合格!

その上で、今できることに精いっぱい向き合っていけたらいいんじゃないかね。

赤ちゃんと一緒に自分も伸び伸び成長できるように、肩の力を抜いていこうね。

……ポエムっぽくなったのをお許しください。笑

深夜に書いているんです。笑

残りの育休期間も、一日一日、大切に過ごしていきたいと思います。


塚原 美緒

気象予報士・防災士

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気象予報士・防災士。 2017年から夕方の情報番組「テレビ派」の天気予報や防災コーナーを担当。 2024年5月から産休に入る。 初めての出産・育児で学ぶこと...

プロフィール
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  1. さやか

    こんばんは。離乳食の器を見て懐かしくなりました。
    私は市販のものを使う事が多かったなぁと・・(笑)トマト🍅の大玉がほんの少しのトマトジュースになってしまった経験はないですが、ママさんのあるあるなんですね。
    それから、助産師さんのアドバイスは助かりますね。
    保育園に行き始めると、保育士さんのアドバイスもとても助かります。あっという間に6ヶ月ですね。1歳の誕生日もすぐ!ってなりますね🎂。我が家の長女は1歳の誕生日に、水ぼうそうを発症しました。生後半年から保育園に行っていたので、保育園で流行ると、もうもらうしかなかったです。それも懐かしい思い出です。塚原さんの文章を読んで、いろんなことがよみがえってきました。ありがとうございました。

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