Q.性教育はいつから始めたらいい？（相談者・33歳わた生きスタッフ）
SNSなどで「幼いころから性教育をしたほうがいい」と目にすることがありますが、性教育は何歳頃から始めるのが適切で、どのようなことを教えてあげたらいいのでしょうか？
5歳の息子が最近「赤ちゃんはどうやって産まれるの？」と質問してくるので人体の図鑑を一緒に読みながら説明をしています。興味を持っている今が性教育の始め時なのかな？と思うのですが何から始めればよいか悩んでいます。
この質問に回答してくれたヘルスパートナーは…
田中美佳（れいこ助産院 / 広島市南区宇品神田）
経歴：広島市出身。都内で助産師教育を受け、総合病院で勤務の後、「地元広島の母子の支援がしたい」と考えＵターン。2007年に開業助産師となり、2020年よりＭＹ助産院で勤務、2022年れいこ助産院2代目院長となる。「わたしの家で赤ちゃんを産む わたしの力で赤ちゃんをはぐくむ」をモットーに、“家族が主役”のいのちのストーリーをサポートしている。
専門分野：自宅出産、妊娠期からの継続支援、母乳育児支援、性教育
「性教育」と聞くと、何から話そうとか。難しいなと思ってしまう方もおられますよね。
子どもが疑問を投げかけて聞いてきたときがチャンスですね。いのちに関わることを親子で話せる関係になっておくことは大切だと感じます。
「赤ちゃんはどうやって産まれるの？」と聞かれると、大人はドキッとしてしまうかもしれません。しかし、子どもは「今日の晩ごはん何？」って聞くのと同じくらいの感覚で聞いてきます。
すぐに答えられない時は、はぐらかすのではなく、「質問に答えられるように考えるので時間をちょうだいね。」と時間をもらい考えてみましょう。
大人として、一生懸命に考えた答えであれば、子どもに響くと思います。
いのちが生まれてきたこと、そしてあるがままのいのちを喜ぶことが「性教育」だと思っています。
幼児さんであれば、「大好きだよ」と伝えたり、誕生日をお祝いしたりすることも性教育だと感じます。
また、自分の体を大切にすることも大切です。
お風呂で性器を自分で洗うこと。お風呂から上がった後は、服を着てリビングに行くことなどプライベートゾーンについて知ることも必要だと思います。
大切な自分の体とこころ。嫌なことは「嫌だ」と伝えていいんだよって話も大切ですね。
助産師は、いのちに一番近い仕事として「いのちのお話し」「性教育」のスペシャリストだと思っています。
出張で講座などの依頼も受け付けています。
※悩んだ際は助産師や医師にご相談ください
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