夫の育休を経て思うこと
早いもので師走も半ばですね。
冷え込みとともに毎冬恒例の足先の冷え性が始まったので、もこもこスリッパ+毛布に包まれながらブログを書いています。
そんな私の最近のお気に入りは、仰向けに寝転がって、赤ちゃんをお腹の上に乗せることです。
生後5か月になったばかりの娘は、四つん這いでしっかりと踏ん張れるようになったので、不安定な場所でも安定した体勢をとれるようになってきたんです。
まずは私がゴロンと仰向け。
次に娘を「それ!」とお腹に乗せると、嬉しそうににっこり笑顔。
そして手をのばして………私のメガネをぐしゃり。
はい、最近のあるあるです(笑)
他にも、頬にがりっと爪を立てたり、大粒のよだれを落としたり、喉元に手を置かれて「ぐえっ」となったり…。
でも、いいんです。
満面の笑顔で「きゃーい!」とはしゃぐ姿はとっても可愛いです。
生まれた直後、同じようにお腹の上に乗った時には泣きながら細い手足をバタバタするだけだったのに、こんなに成長してくれてお母さん嬉しい…としみじみ思いながら、メガネについたよだれを拭う今日この頃です。
さて先日、子ども服専門の古着屋さんに行ってきました。
色とりどりの可愛い子ども服を物色すること約5分、とても素敵なワンピースを選ぶことができました。
(お手頃価格なので財布の紐はゆるめです。)
そしてお会計の際、店員さんが服を「ある物」と一緒に手渡してくださいました。
広島の子育て応援フリーマガジン、『ママンペール』!!!
ママンペールといえば、われらが広テレの小野宏樹アナウンサーがコラムを書いている情報誌です。
わくわくしながらページを開くと……ありました、小野さんのページ!
今回書かれていたのは、「お金」にまつわるお話でした。
お金をめぐっての娘さんとの微笑ましいやり取りにくすっとしたり、お金に関する教育の考え方になるほどと学ばせてもらったり…
普段の職場ではなかなか見ることのできない小野さんのパパとしての一面に、心がほっこりしました。
そこで今日は、我が家のパパ、夫の「育児」について少し書いてみようと思います。
妊娠期間も“パパ育児”
さかのぼること1年前。
妊娠を伝えた瞬間から、夫には“パパスイッチ”が入ったようでした。
サっと素早く私を椅子に座らせ、それまで以上に家事を率先してやってくれるようになったのを覚えています。
それからは重い荷物を持ってくれたり、つりやすくなった私の脚を毎日さすってくれたりと、体調をとても気遣ってくれました。
そういえばこんな事もありました。
妊娠後期に入り、あまり遠出ができなくなってきた頃のこと。
気晴らしにおしゃれなカフェでモーニングを食べたいなと思い調べてみたところ、妊娠中は控えた方がよいとされる、生ハムやフレッシュチーズ、とろーり半熟卵などが使われたメニューが多いことに気づきました。
どれも大好きだけど、今は食べられなのか…としょんぼりしていたら、夫がサプライズで、ホットサンドやゆで卵などを使ったモーニングプレートを手作りしてくれました。
妊娠期間中のNGを調べれば調べるほど、あれもこれも我慢と気を張っていたところだったので、涙が出るほど嬉しかったです。
赤ちゃんがお腹の中にいる間はなにもできない、なんてことはなくて、これらの気遣いのおかげで、夫もずっとお腹の赤ちゃんを一緒に育ててくれているように感じられました。
そして赤ちゃんが生まれたら、いよいよ“二人での”育児スタートです。
気合が漏れていますよ
出産から2か月が経つ頃。
夫と娘が先に眠りについていた、ある夜のことです。
私も寝室に入り、娘の寝顔を眺めていると突然、後ろで夫が声を発し始めました。
「いやー男性育休って言っても取るだけでは全く意味がなくて、授乳以外は全部男性もできることなんだから、全部やるというつもりで率先して育児をやっていくことが大切だと思うんですよねー」
………え!?
びっくりして夫の方を見ると、しっかりと閉じられたまぶた。
あまりにも平常運転の声色で淀みなく話すから起きているのかと思いましたが、間違いなく眠ったままでした。
信じられませんが、寝言です。
夢の中で誰に向かって持論を展開しているんだろう……と思考していると、こんな言葉が続きました。
「ねっ、〇〇(娘の名前)ー!」
………えっ!!娘が隣にいるの!?(笑)
急にあやすような声色に変わり、夢の中の娘に同意を求め始めたのです。
私は声を抑えながら大笑いしました。
翌朝、夫に話してみると、全く覚えていない様子で驚いていました。
本当に、無意識下の発言だったんですね…(笑)
でも、その言葉に嘘はないと言うような育児+家事っぷりを見せてくれました。
整えること鬼神のごとし
今年9月から3か月間の育休を取得した夫。
育休に入る前も、3時間ごとの夜間授乳に一緒に起きてくれたり、産後の私の体力が回復していない頃は料理・洗濯・掃除などほぼ全てを担ってくれて大変助かっていたのですが、育休に入るとさらにパワーアップしました。
赤ちゃんが安全に動き回れるように家具の配置などを大改造してくれたり、少しでも家事にかかる手間を減らすために台所や洗濯場を整理整頓してくれたり、それはもうばっさばっさと……
え、あなたお掃除マイスターとか片付けコンサルタントとかだったっけ、と私は恐れおののいていました。(ゴロ寝しながら)
もちろん、娘と過ごす時間も大切にしていました。
毎日たくさんスキンシップをして、色んな所へお出かけに行って、かけがえのない3か月間を過ごせたようです。
その日々の中で、娘にもきっと伝わるものがあったのだと思います。
そういえば、こんな事もありました。
娘が四つん這いになって遊んでいたときの事です。
私がその左側に寝転がって、「おいで!」と声をかけました。
ぱっと顔を輝かせて、私の方へ体を向けた娘。
それを見た夫が、素早く右側に寝転がり、同じく「おいで!」と声をかけました。
すると、今度は夫の方へ体を向ける娘。
その後また左の私を見て、右の夫を見て、左を見て、右を見て、と繰り返したのち……
………うりゅっ!!(涙目で顔をゆがめる)
突っ伏して、ふええぇ~と泣き始めました。
「ごめんごめん!」と慌てて抱き上げると落ち着いたのですが、おそらく、どちらかを選ぶことができなくて困った末の涙だったのだと思います。
どっちか選べないくらいパパのこともママのことも同じように大好きなんだね、なんて嬉しくなりました。
夫の育休が終わって…
近頃は、夫の育児『協力』という言葉さえ、指摘を受ける対象になってきています。
『協力』という言葉からは、あくまで育児の仕事は妻がメインで、夫は手伝ってあげる立場であるという意図が、暗に受け取れるという理由です。
それはおかしい。育児は二人が平等に担うものだ。当事者意識が足りない、と。
本当に……家事や育児は全て女性が担うべきだとされていた時代から、少しずつ今の時代へと道を切り拓いてくださった育児の先輩方には、心からの尊敬の念に堪えません。
取り巻くその他の環境も今とは違うとはいえ、大変なご苦労もあったことと思います。
また、男性の育休取得に快く送り出してくださった夫の職場や関わる皆様、そうできるように変わってきた社会、そして同じようにその道を切り拓いてこられた方々にも、感謝の気持ちでいっぱいです。
おかげで、娘の成長著しい3か月間を2人で喜び合うことができ、この時期だけの思い出をたくさん作ることができました。
その上で今、ひとつ考えておきたいのが『協力』という言葉についてです。
おそらくですが、元をたどれば『協力』を指摘する声たちは、なにも『協力』という言葉を目の敵にしたいわけではないのだと思います。
そう言わないと伝わらなかったからそんな表現をせざるを得なかっただけで、本来は『協力し合う』という形を目指しているのではないでしょうか。
お互いに「これくらいやるのが当然だ」ではなく、
夫から妻に「これやってくれたんだ、ありがとう」
もちろん妻から夫にも「これやってくれたんだ、ありがとう」
そんな風に、お互いが率先して気付いたことをやっていって、お互いがそれに感謝しつつ協力し合う形。
ほんの少しの意識の違いですが、そう思える環境と体制が整えば、育児の“楽しい”側面に目を向けられる時間がよりたくさん生まれるような気がします。
と言いつつも、全部全部ありがとうと言っていたらキリがない(という言い訳)ので、放置していた哺乳瓶をいつの間にか洗ってくれていたこととか、トイレットペーパーを補充してくれていたこととか、気付いてもついついそのままになってしまっていることも多々あります。
日頃の積もり積もった感謝の気持ちを、改めてしっかりと伝える。
今年は、そんな年の瀬にしたいな…と思っています。
ちなみに、後日談もありまして。
娘の前に2つのおもちゃを置いてみたところ、同じように右見て…左見て…を繰り返していました。
わが娘、ただ優柔不断なだけなのかもしれません(笑)
コメント ( 2 )
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塚ちゃん、わた生きブログ、毎回、すごく楽しく拝見してます😊かんちゃんとの大変な育児、2人で楽しみながら一緒に素敵な育児期間過ごされてたのがすごく伝わり心があったかくなりました😊娘さんのパパとママ、どちらにも呼ばれて泣いちゃうくだり可愛いですね🍬私も今は中学生の娘がいますが、無邪気にママに近づくやりとり、懐かしくかけがえのない時間だったなぁて思い出しました☺️
夫もさりげなく、いろんなことをやってくれています。
「ありがとう」の言葉、大切にしたいと思います。