Q.深夜の寝返りが不安です(相談者・塚原美緒さん)
今回は、生後3か月の赤ちゃんを育てている気象予報士の塚原美緒さんからの相談です。
赤ちゃんが最近、寝返りをするようになりました。
それは喜ばしいことなのですが、寝相で寝返りをうつことも増えてきてしまいました。
深夜に突然泣き出して駆け寄ると、寝返りをして戻れなくなり、苦しくて泣いていたということが続いているんです。
それも、泣いている時も決して目が覚めているわけではなく、仰向けに戻してあげるとそのまますやすやと眠っています。
苦しくなった時に泣いて教えてくれるなら良いのですが、もしも眠ったまま泣かなくて気づけなかったら……と窒息の不安も頭をよぎってしまいます。
心配し過ぎなのかもしれませんが、どんな対策をとるべきなのか、いつ頃まで注意して見ておく必要があるのかをご相談できますと幸いです。よろしくお願いいたします。
この質問に回答してくれたメディカルパートナーは…
岡田賢(広島大学大学院医系科学研究科 小児科学 教授)
経歴:
呉市音戸町出身。1999年徳島大学医学部医学科卒業。医学博士。広島大学病院、広島赤十字・原爆病院、中国労災病院にて小児科医として従事。 2004年からは広島大学病院に勤務し、2008年より助教、2015年より講師を勤める。途中、2010年から3年半、米国ロックフェラー大学へ研究留学を経験。 2020年3月に広島大学大学院医系科学研究科 小児科学 教授に就任し現在に至る。
専門分野:小児科
仰向けからの寝返り、そしてうつ伏せからの寝返り返りが両方ともスムーズにできるようになった赤ちゃんが自分で寝返りしてうつ伏せで寝ている場合、仰向けに戻さなくてもよいと言われています。(米国小児科学会)
【参考】厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000181942_00007.html)
一方、今回の赤ちゃんは、寝返り返りが難しい段階でうつ伏せ寝になってしまう状況と思われます。
寝返り返りができる赤ちゃんのうつ伏せ寝と比較すると若干リスクが高いため、気付いた際には仰向けにしてあげてください。
通常、寝返りができるようになって1~2か月したら、寝返り返りもできるようになります。 スムーズに寝返り返りができるようになるまで、気をつけてあげてください。
うつ伏せ寝の時に、柔らかい布団や枕に身体や顔を埋めてしまうと、元の姿勢に戻りにくくなり、呼吸もしづらくなります。
敷き布団がやわらかすぎないか、シーツがたるんでいないか、枕やクッションを周囲に置いていないかなど事前に確認しておきましょう。
寝返り防止用のクッションは効果が実証されておらず、使用はお勧めしていません。
※悩んだ際には医師にご相談ください
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